副業を始めるなら知っておきたい5つの自己投資
終身雇用の神話が崩壊し、不安定な経済状況が続くわが国では、副業による安定収入の確保がますます重要になってきています。
昨今は副業を認める大企業も増え、多くの社会人が副業できる環境が整ってきました。
しかし、副業の経験のない方は、これから副業を始める際にどのような自己投資をするべきかわからないかもしれません。
そこで今回は、筆者が行ってきた副業のために必要な自己投資をまとめ、それぞれどのようなメリットがあるのか紹介していきます。これから副業を始めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
実践したい5つの自己投資
ここからは、副業に必要な5つの自己投資をそれぞれ解説していきます。筆者の体験をもとにした内容ですが、多くの副業で必要な自己投資ですので、ご自分のしたい副業の内容に当てはめて考えてみてください。
資格の取得
副業に必要な資格を取ることは自己投資の代表的な例です。
特に、本業にも副業にも生かせる資格を取得すれば、副業への理解だけではなく本業での効率性や社内評価も向上します。
筆者は本業にも副業にも生かせる資格として、国家資格であるキャリアコンサルタントの資格取得に向けて勉強を重ねました。
筆者は当時企業で人事・労務の業務を行っており、キャリアコンサルタントの資格は社内の業務の理解や評価にもつながります。また、副業では人事系、転職系の記事の執筆を多く手掛けていたことから、より専門的な内容の執筆が可能になりました。
このように、資格の取得は本業にも副業にも両方生かせるものが理想です。
ただし、資格はあくまで副業を上手く進めるためのひとつの手段です。資格の取得自体が目的ではありませんので、目標を見誤らないように注意しましょう。
専門書で基礎知識を身に着ける
副業には基礎知識の習得は必須です。存在する副業にはほとんど専門書が存在するので、まずは入門書から手に取り自分がその分野で副業することを想像してみると良いでしょう。
筆者は企業へのHPのデザインや記事の制作をメインとした副業を考えていたため、デザインに必要なコードを解説する専門書やわかりやすい文章の書き方を学べる解説書を購入し、勉強していました。
専門書はよほど高度なものでない限りそれほど高額なものではありませんので、評価の高い書籍をいくつか購入しておくと良いでしょう。
勉強ばかりして頭でっかちになるのは良くありませんが、最低限の知識は書籍で学習しておきましょう。
セミナーや勉強会に参加する
例えばプログラミングの分野ではセミナーや学習会が各地で頻繁に開かれており、有益な情報を得ることができます。
セミナーではその分野の成功者が講師になることも多く、副業のスタートアップの時点からどのように収益を拡大していったのか、良いヒントが得られます。
また、セミナーに参加することで同じ考えや悩みを持つ仲間と交流することもで、自身のモチベーションの維持にもつながります。
副業は孤独な状態よりも悩みを話し合える仲間がいる環境の方が長続きし、良い結果が出ます。学びと人脈作りにセミナーや勉強会には積極的に参加すると良いでしょう。
関連のコミュニティに入る
副業をしている人はSNSやホームページで情報発信をしていることも多く、インターネット上で仲間を募集していることもあります。
例えば、筆者は2名の有名ライターのコミュニティに参加していますが、参加費用などは一切からず、同業者と横の繋がりを持つことができるため仕事に広がりが出ます。
コミュニティへの参加は一見自己投資とは関係ないように思えますが、横の繋がりを持つために同業者とコミュニケーションをするにはある程度のコストがかかります。
作成した自分のポートフォリオを見てもらったり、自分の強みややりたい仕事を知ってもらうことで、後に仕事を紹介してもらうような関係を築くことができるのです。
ご自分の副業分野のトップランナーがコミュニティを持っている場合、思い切ってそこに参加して見ると良いでしょう。
機材を揃えてストレスをゼロに
副業は自宅で行うものも多く、またほとんどの場合周辺機器を用います。
自宅の仕事道具は軽視しがちですが、長い間付き合う道具はストレスを感じない良いものを揃えておくことも重要な自己投資のひとつです。
例えば、自宅の作業椅子を疲労が低減できる良質な椅子に変える、PCのモニターをデュアルモニターにする、夜の作業のために静音キーボードを導入するなど、毎日のように向き合う業務を快適にこなせる仕事道具を導入すると良いでしょう。
筆者は椅子やモニターを仕事用に買い揃えることで、作業効率が格段に上がりました。忙しい中副業をこなさなければならない社会人だからこそ、効率的な仕事ができる環境づくりに積極的に投資していきましょう。
副業の自己投資には「小さなゴール」を設定しよう
自己管理において、モチベーションを高い状態に維持し続けるには「小さなゴール」を設定することが重要だと言われています。
はじめから大きなゴールを設定してしまうと、途中で挫折してしまったり、やりがいを失ってしまうことが多いからです。
これは自己投資についても同じです。はじめから大きな目標を掲げて勉強をしたり、高いセミナーに参加しても、現状とのギャップに悩んで挫折してしまいかねません。
副業は短期的な視点ではなく、長期的な視点に立って見ることが重要です。
すぐに結果を求めるのではなく、はじめは「1日5ページだけ資格の勉強をする」、「月に1度だけセミナーに参加してみる」など、小さなゴールを設定し、少しずつ大きなゴールに近づいていきましょう。
まとめ
これまで、副業を始める際に実践したい自己投資について説明してきました。
自己投資は単なる資格の勉強などだけでなく、人脈づくりやストレス低減のための環境づくりなど様々なものが考えられます。
また、記事の後半でご紹介した通り、副業は重要だと考えながらも、多くの人は途中で挫折してしまいます。最初はあまり気負いせず、小さなゴールを設定し徐々にハードルを上げていくことが長続きするコツです。
雇用が流動化し、経済が不安定になる中、ますます副業は重要性を増しています。時間が限られている中、効率的な自己投資をし、安定した経済力を手に入れましょう。
では今回も最後まで読んで下さり
ありがとうございました。
監修:五反田明駿